鹿肉を焼くズラ
鹿のバラ肉ともも肉を買った。
以前食べたのはどうも硬かったので肉を柔らかくする方法を検索。
パイナップルやパパイヤなどの南国系フルーツの酵素で漬けて柔らかくするほか
玉ねぎ、炭酸、舞茸
と言うのが有った。
炭酸は肉汁抜けるし、フルーツ系は味付けに困る。
気になったのが舞茸パワー。
肉を1番柔らかくすると言っても過言では無い位のパワーを持っているらしいので
試して見る。
まずもも肉を三等分。
五等分のバラ肉。
ヒタヒタの牛乳に30分ほどつけて臭み抜きをして洗い流す。
でもこれは市販されてる肉には別にやらないでもいいと思う。
ビニル袋とマジックを用意して
微塵切りにした玉葱と
微塵切りにしてすりこぎ棒で潰した舞茸をビニール袋に入れ
バラ×2とモモ×1
それぞれ入れる。
残ったモモとバラは、焼き肉のタレに漬ける。
袋に名前書いておけば間違えない。
(この時牛肉も漬けた)
漬け込み時間はそれぞれだけど夜に仕込んで取り出したのは次の日の夜になった。
舞茸に漬けたやつ。
玉ねぎに漬けたやつは変色してたので削ぎ落とした。なので色味が赤っぽい。
ちな切り落とした奴は微塵切りにしてハンバーグ風にしてやった。
室温に戻しつつ玉ねぎや舞茸たちをはたき落として鉄フライパンで焼く!
玉ねぎ漬けと
舞茸漬け
撮影したタイミングのせいで舞茸が赤みががってるようだけど意図はないよ。
丸い皿が焼き肉のタレ
左手前が舞茸。漬け込んだ舞茸をソースにした。
左奥のシンプルなのが玉ねぎ。
玉ねぎでシャンピリアンソース作ったけど
どうせ舞茸は長男食べないので最初から舞茸ソースかけてやった。
肝心なお味。
どちらもシャンピリアンソースかけたのだけど
まず柔らかいのが舞茸。
硬いのが焼き肉のタレ。
まあ塩分で硬くなったんだろうけど。あとモミモミすれば柔らかくなったらしい。風の噂。
その中間が玉ねぎ。
舞茸の柔らかさは異質で、おそらく漬け込み過ぎ。肉の繊維が分解してる感じでもも肉なんかはレバーぽい食感になった。
臭み抜きをしたので鹿肉の風味も少なく
鹿肉を食べてる感が無い。
バラ肉も柔らかくはなってるが、筋が残ってるので多少は喰いごたえがある。
微塵切りの量にもよるけどおそらく数時間から一晩が限度かなと。
玉ねぎ漬けのもも肉は歯ごたえが残ってるので丁度いい食感。
逆にバラ肉は筋が邪魔だった。
味は舞茸の風味はどうしても残っちゃうな。和風ソースでキノコを和えてやれば全然美味しくいただける。
玉ねぎだけのはシャリアピンソースがシンプルで肉食べてる感がよく出てた。
ダメなのが焼き肉のタレ。漬け込み専用のたれって有るのかな。焼き肉のタレには肉を柔らかくする成分が入ってるとの噂だったけど・・・
味は染みてたけどね。
もも肉は玉ねぎ
バラ肉は舞茸
の柔らかさが丁度いい感じ。
漬け込み時間が短ければまた変わってくるんだろうけども。
ご馳走様でした。
小樽でイカ釣りのはずが何故か青粒を食ってる
次男と夜イカ釣りにいった。
小樽の厩岩壁行ったけど大盛況だったので北浜岩壁に行った。
あまり釣れてない風だったけどまぁやらないと釣れないので準備。
今回は現場で仕入れた屋外用のLED投光器を武器にイカを釣ってやる。
車につけた最大1500ワットのインバーターの初仕事だぃ!
と投光器をつけ餌木をぶん投げリールを巻く。
さぁ来いや
と意気込んだが全然釣れねぇ。
なんか多分色温度4000ケルビンの温白色なのも良くないのか?
あとは夜に餌木使ってる人ほとんど居なかったな。
明るいんだけどなぁ。まあ撤去品なので文句も言え無いわ。
明かりに小魚が群がってるので並行してチカ釣れないかと普通の竿も垂らしておく。
多分これギンポ?子供の頃からそう呼んでたけど。
12cm位だからリリース。というか集まってるの全部ガヤだ(笑)もう要らんわ小ガヤ。
次男は眠いととっとと寝た。寒いかと思って色々準備したけど車エンジンつけてたのでそこまで寒く無い。
この隙に今日の本命。
日本酒を燗にする。百均で買ったオイルポットの内側にクリアのコーキングを薄く塗ってやったので直火で問題ないかのテスト。
鉄板部と水の間の温度差で剥離とかしないか。
燗酒なので今回は吉乃川。
手前のオイルポットの縁のゴミカスみたいなのがコーキング。
キチンと処理してないのは駄目だった場合その手間が無駄になるから。
結論としては問題なく使えた。嗚呼でもこれでイカでも釣れてれば・・
ツマミとして途中のセコマで買ったニシンの甘酢漬けを食べる。
温度計はないので指で温度を測って熱燗。
あったまンだわ。
でもやっぱり燗酒入れると塗料くさいなコイツ。
尼でポチった奴なんだけど、冷やは問題無いが燗酒になると塗料臭さが出てくる。
見た目が良いだけに残念な商品。
後で調べて解ったけど
イカは緑から青の波長が一番見えやすいのでその色のLEDが良いんだと。
で、夜は餌木を投げ込んでも見えないからあまり意味がない。
で、餌木は見えやすい青の波長だと青の餌木が一番見えやすい。
海面直下に向けて照らすより広範囲に向けて照らすと寄ってきて、船などの影に隠れて獲物を狙う(イカ釣り船の場合)
らしい。昔、夜の石狩で釣れてたのは車のヘッドライトとかで明るかったし
他にもみんな投光器で照らしてたからなんだろうな。
次回に持ち越しだ。
と、夜も明けてきたので次男を起こして朝マヅメの釣りをする。
ガヤに愛されし男だから小ガヤしか釣れない。
サバも釣れてたりしてるので、先日作った
防波堤竿置きマシン1号を使う。これでサバを爆釣だ!!
DAISOのF型クランプに、ネグロス電工のパイラッククリップ全ネジ穴用と三分の全ネジボルトと
C型チャンネルって言う金物にHR9Rって言う両支持金具をつける。
ケーブル支持具をつけてやれば後は100均のリメイクシート貼って黄色のチャンネルカバーで保護して完成。
まあ市販には収納力も見た目も重さも劣るがな。
で結局釣れないので北浜岸壁を後にして帰路に着くのだけど、途中他に寄ってみようと臨海公園横に寄ってみたら釣れてる人もいる。
最後に此処で釣ってみようとまず朝ごはん。
嫁が用意してくれたランチパック取り憑くねと
イヤイヤ違うでしょ、なんでそんなに軽く言うんだこの悪霊、死ねよってもう死んでるわ。
鶏つくねだ。
それと照り焼きマヨチキンをホットサンドにしてやる。
お前もホットサンドにしてやろうか。
でインバーターの活躍。1200ワットの電気ケトルでお湯を沸かしてコーンスープとコーヒーを作る。
これがまた最大1500ワットのインバーターが1200ワットでバッテリー低下警報がなる。
まぁ「引っ張られる」と言うのだけど電圧が低下するんだな。
液晶モニターでは5本線のバッテリー容量が2本くらいになっている
お湯が沸けばすぐ戻るから大した問題はないのだけど。
で釣りをする。今度は2人で餌木チャレンジ。
しかし変わらず釣れない。釣れないと目に見えてるガヤが気になり始め、車から網を持ってきてガヤ掬いが始まってしまう。
なんかやっぱり子供はやらかす。
餌木を根掛かりさせ網を落として餌木ケースを蹴飛ばす。
注意が足りないと怒られる。
でもまぁこれも失敗という名の経験だから。
それよりも、網を落とした時に伸びるフック?を貸してくれた隣にいたお父さん。
なんか数年前に此処にきた時、同じように竿を落として、こんな感じの伸びるフックを借りた記憶がある。
釣り人必須アイテムなのか?それとも同一人物か?
であちらこちらで港の岸壁を堪能。
良い加減眠いし疲れたので今度こそ本当に帰宅する。
イカを楽しみにしてた次男が可哀想なのでイカを買ってイカ料理にしてやろうと北海市場に行くが、イカは無い。仕方ないから青粒買ってやったわ。
銅板の焼肉プレート叩いて作ったん.
3ミリ厚の銅板手に入れたので
焼肉鉄板いや銅板作る事にした。
最近極厚の鉄板が旋風をブームしてるが
極厚鉄板と極厚鋳物、極厚アルミと銅やステンの厚板のどれが良いのか?
一長一短なんだろうけど、当然ながら金属の特性で焼き加減や向いてる料理って違う。
特性ってのが熱伝導率と蓄熱量の問題だろうな。反射率や遠赤外線なんてのは些細なものだ。
まあ非鉄金属の特性については比較の時にでも書くとして
今回の焼肉用板を作るにあたり銅の特性を調べる。そして自分のイメージが思ってたよりもうんこだったのを知る。
鉄は真っ赤から急冷する「焼入れ」で硬くなり
200度とかでじっくり焼いて、ゆっくり冷やして粘りが出る「低温焼き戻し」。
真っ赤からゆっくり冷やすと柔らかくなる「焼き鈍し(なまし)」。
だが!銅は鉄と違って急冷しても「焼入れ」にならず、高温から温度が下がって柔らかくなる「焼き鈍し(なまし)」にしかならない。
熱したらアウトなのか?と思ってたら時効硬化と言って、時間が経てば硬くなり
叩いたり曲げたり物理的な力を加えても硬くなるらしい。
ネットでは薄い銅板は焼かずに手で曲げろと有るが、3ミリは無理。
なので熱して叩く事にする。
雛型としてDAISOの角スキ200円を買う。コイツの縦幅だとメスティンより広い。
それならメスティンを置く板にも使える。
10mm程の返りが有ればいいので曲がる分を考慮して角スキの底より15mm程大きくマーキングしてジグソーにステン用の刃を付けて慎重にカットする。
マスクと防塵メガネは忘れずに。
切り終えたら次の準備。叩く時に下に引く木の板、固定する鉄製C型クランプ、そして廃材を準備。
庭に穴を掘りトンネルを作って風穴を作り、
廃材をナタで削って燃えやすい大きさに切り放り込んで火をつける。
ブロワーで風を送って銅板を真っ赤になる感じまで炙る。
いや廃材沁みるわ目に染みるわすごく染みるわ。
失敗。今度は炭にしておく。
で、熱々銅板を角スキに乗せて何となくの位置で叩く。
柔らかい!すぐ曲がる。何度か叩いてると硬くなる。
火に焚べてまた真っ赤にして叩く。
※鍛冶屋のように火の横で作業が沁みるので無理笑
ある程度返しが出来たらまだ厚いうちに角スキに銅板乗せてC型クランプで締め上げて
根気良く叩いていく。
写真は位置合わせで裏返したところ。
返しを作り、歪んだ底面も叩いてカタカタ言わない程度に平らにして
原型完成。
汚くなったけど最後はサンポールに漬ける。
でもその前にディスクグラインダーで軽く研磨する。
叩いた跡とグラインダーの削り跡はどうやっても残るけどそれが自作ぽくて良いかと。漢前だと言い聞かせる。
どうせ「焼き板」なので炭火焚き火で使うから変色したり焦げ付いたりするだろう。「銅食器や銅の鍋」って感じにはならない。
って事で荒削りをしてキッチンで耐水ペーパーで更に磨いていく。
大して変わらんわ。
サンポールを注いで不純物を取り、良く水洗いして乾かしてコンロに乗せて焼入れをする。
中火でじっくりと色が変わるのを見る。
少し経つと銅が赤みを増して輝きを失う。
(右は脂を塗って慌ててやめたので少し色が違う。)
更に赤みが増す。
更に熱していると左上から赤みから灰色に変わり
灰色が通り過ぎたら今度は乾いた銅の色に変わってくる。
この写真は右下に赤みが残ってる。少し上から灰色が追いかけて来て
左上から更に鈍い銅の色が追いかけてる状態。
右下の赤みがなくなりしばらく灰色も残っていたけど
そのうち全面鈍い銅の色に変わる。
なかなか見応えがあった。
この後、脂を敷いて焼くんだけど、サラダ油ではなくラードが良いと書いている。
まぁ最初サラダ油でやっちゃったんだけど。
濡れて色が濃くなる。薄い煙が出る。
出ない程度で温めて脂を蒸発させれば良いと書いてたけどそれは難しいな。
二回目からはラードを使う。
4回ほど塗り直して、たまに場所を変えて熱し続ける。
DAISOのスキレット用の板掴みが活躍。
10〜15分くらいやったかな?野菜くずを炒める。やらなくても変わらない気もするけど儀式だ。
冷蔵庫に入っていた皮付きウィンナーをテストで焼いてみた。
弱火でやってるのにも関わらず寄せた野菜は焦げてゆく。
ウインナーはじっくり火が通りめっちゃ美味しい!
食べ終わった後に、皮付きウインナーはどうやって食べても美味い事を思い出した。
熱伝導率が良いと言うことは、鉄でジュウジュウ言ってる所は銅板で4倍(熱伝導率は鉄の4倍です。)に広がるって事。
何?何を言ってるのかさっぱりわからん?数字で考えると
火が10の熱を焼き板に伝える。10の熱は減らずに焼き板全体に分散され(とする)持続的に空気中に放熱されていく。
絵で書くとこんな感じ。
なんとなくこんな感じなんだろうと思った。
銅の卵焼きパンで卵焼きを焼くと美味いのは全体に熱を分散してじっくりと焼くからなわけだ。
蓄熱量も高いからで、予熱調理も鉄よりは(同じ厚みの場合)うまくできる訳だ。
今度はきちんと厚みのある鉄板と食べ比べをしてみたいわ。
例えば普通の焼き肉のように中心でガンガン焼いて、焼けたら端に寄せるってやり方は
銅板の場合できない。
銅板で同じくらいガンガン焼こうとしたら端に行く熱の分、鉄より火力が必要になるってことだ。
そして端っこも同じくらい熱い。
でもステーキ肉なんかは均一にじんわり火が通るだろうね。
火を消しても全体的にしばらくは熱いので予熱も考えなきゃいけない。
表面カリッと香ばしくさせようとすると、火が通り過ぎる状態になる。
なるほど使い方を根本から変えなきゃいけない。
まあ小さい板なのでそんな極端には変化がないだろうし、大きめのサイズの銅板なんかだと鉄より火力が必要になるので
シングルバーナーで大きめのサイズの銅板使って「大は小を兼ねる」使い方はできなさそう。
料理人はこういうのを解って使い分けれるんだろうけど、素人の屋外料理なんかだとちょっと特殊になるかも。
いろいろ試してみよう。
次は同じ程度の厚みの鉄板だ!!(作るんかい!)
ダッチオーブンリストア③・小スキで実験
皿柱・・・鬼滅の刃には出てこなかったな。
買ってきたスキレットをディスクグラインダーで早速研磨する。
専用道具が有ればもっと鏡面に出来るんだけど試験だからこれでいいかな。
皮膜についてネットで調べると
①塩素系漂白剤 強アルカリで水酸化鉄の被膜を作り不動態膜を作り酸化を防ぐ。
②酸素系漂白剤 弱アルカリで①と同じ結果になるだろう。
③還元型漂白剤 鉄のイオン化が起こりにくく錆びにくい。
って記述があった。
③は皮膜についての記述じゃないので①②だと皮膜が出来ると予想。
まずは少量の水と紅茶1パックを破いて少しの酢を混ぜて沸騰させた。
30分ほど放置して様子見。変わらないので水洗いをする。
黒くはないな。包丁も10分ほどで薄黒くなったからこれ以上変化はないだろう。
包丁のよりは濃いけどまあこれも酸化皮膜:黒錆って奴なんだろう。
ネットではサンポールで黒染め出来たという記事もあったので2倍希釈のサンポール(百均のナイス)で煮沸してみた。
最初、黒錆が少々落ちたけどその後段々と黒ずんで最終的に同じくらいになる。
これももっと掘り下げて調べてみなければ・・
で、あとは前述した①②の漂白剤なんだけど
とりあえず手元にあるのは②酸素系漂白剤なのでもう一回表面を削ってみる。
削るのを途中でやめてどの程度の差があるのか見てみた。
左は削った状態。右がタンニン。
この差がどうなのかは不明だけど(笑)
今度は酸素系漂白剤。大さじ1杯分くらいを入れて沸騰させてみる。
火を止めて観察してみる。
あれ?錆が浮いてる。
水洗いしてこんな感じ。指で擦って赤錆もとれた。
結局紅茶でも塩酸でも酸素系漂白剤でも大差ないことが判明。
塩素系漂白剤は酸素系よりアルカリ強いけど塩酸でもこれなので大差ないだろうな。
酸素系と言うことは鉄に酸素と水分を与えるから赤錆になるのか?
薬品による実験は取り敢えずここまで。
紅茶パックが余ってるのででかい鍋で煮てやる。
数時間放置でも変わらない。
色味は赤っぽさが消える。なんだろうこの反応・・・
色の感じが塩酸や酸素とは違う。
面倒臭いからこのまま焼く事にした。
洗ってキッチンペーパーで水気を取りつつ火にかける。
水分が残ってるとすぐに錆びる。
空焼きしたら青みがかった焼き色が付いた。
本来は6~800度で出来るんだろうけど低温でも出来るんだろうか。
でもこれなら普通に焼いたほうがいんじゃ無いかと。
おそらくタンニンのせいなのか茶色っぽくなる。
赤錆なのかタンニンで染まったのか不明なのが困る。
全体に出るって事は赤錆出始めなんだろうか?
そのまま油を引いて火にかける。
油が多いと焦げてしまうので注意。
焦げても木のヘラなどでこそげ落としてまた油塗ってやれば問題なし。
火にかけたまま煙が出なくなったら油を塗って、を繰り返す。
そうして1時間ほどで黒々とした炭化皮膜が完成。
角度によってツヤツヤ。
元々の地肌と磨いた所の差。縁の外周が鋳鉄の地肌。
アップにすると削った跡がやっぱり荒い。
ほぼほぼ黒くなったので野菜屑を炒めて完了。
普通のスキレットと焼き比べでもしてみようか。
地肌で焼きや焦げ付きに変化あるのか?
あっても大差無いだろうけど。
ガンブルーとか、薬品をキチンと落とせば結局は同じ皮膜なんだろうけどあれだな、
これだけたくさん色々買って実験してるとガンブルー買えるマジ。
ダッチオーブンリストア②・寄り道で出刃包丁
蓋染めがうまく行かないので小出刃包丁を黒染めしてみた。
何かわかることがあるかもしれない。
ガンブルーとかの薬品を買えば次のステップに行けるんだろうけど、金をかけずまずは手元にあるものでやって見る。
駄目でも研ぎ直しは簡単。
と言う事で鍋底に黒錆付けるのに煮込んだ所へ
小出刃包丁を浸けて見る。
100度超えないから焼戻しにはならないので大丈夫だろう。
浸ける前。と言っても写真を撮り忘れたので1分程浸かってたので若干色味が付いてる。
30分ほど浸けた所。
一部くっきりと黒くなってるけど指で触ると黒い色が落ちる。
水溶性のタンニン鉄らしい。これは不要なので剃り落としてもう一度浸ける。
鋳鉄の表面に化学的に出来る不動態膜が必要なのでこれはいらない。
もう一度、1時間ほど浸けたのを洗い落としたところ。
表は峰から平にかけては若干の色は付いてるけど、切刃から先ははっきりわかる位に薄黒くなっている。
とくに切刃でも刃先はクッキリと色が濃い。
裏はほぼ薄黒い。
和包丁の構造で言う「鋼の部分」が染まってる。
包丁は複合金属なので炭素含有量が場所によって違う。
峰は軟鉄で、刃の部分が鋼。
軟鉄は炭素が少なく、鋼は炭素が多い。
(多いが故に硬い。)
つまり色が濃くついてるところは鋼エリア。
鋼に軟鉄を貼り合わせてるだな。一目瞭然。
そして軟鉄程度の炭素含有量じゃ黒サビはつかないと言う事。
ダッチオーブンが黒染めにならないのはそこか?と思って調べると
ねずみ鋳鉄の炭素含有量は鋼よりも多い。
ガンブルーとかの説明で鋳鉄は「茶色くなる超硬金属」扱いされてたからそう言う事なんだろうな。
鋼の数倍も炭素含有量が多いから硬いけど脆い。
鋳鉄が黒く染まらなくて茶色になるのは化学式で説明できるんだろうけど
錆びる前に薄く油を塗って拭き上げて収納。
ダッチオーブンリストア①・鋳鉄の黒染め。
ダッチオーブンが錆びたので何となく目の前にあったディスクグラインダーで削ってみたくなった。
ちょうどナイフの黒染めを検討してた矢先で
同じ鉄なら黒染めで黒くなるんじゃ無いかと軽い気持ちだった。
黒くならなかったら普通にシーズニングすれば良いかと思った次第でございます。
でもこれが長い道のりになると思いもよらなかったと言うことを思いもよらなかった事をこの時点では知る由もなかったことを知る由も無い。
10年ぶり位にダッチオーブンを出した。蓋にサビが浮いていたが
先日のキャンプでは普通に使ったのだけど
底にこびり付いた焦げがひどくてどうやっても取れずシーズニングをやり直すつもりで彼方和紙・・GoogleFEPクソかよ
金たわしで削り取って所々地金が出てきたがまあ綺麗になった。
じゃあこれから油を引いて焼き付けするかと思ったが、「タンニンで黒染め」というワードが頭をよぎり
元々のような黒い被膜を作れないかなと思った。
ちょうどネットで黒染の記事を見たばかりで、ネットで情報をバラバラに拾ってた。
①高温でできる酸化皮膜:黒錆 これは鋳鉄製造時に自然とできる被膜。
②タンニンでできる黒錆 紅茶のタンニンと酸性溶液で出来る被膜。
③油を薄く塗って焼き付ける炭化皮膜
この時点ではまだ詳しく調べておらず、この後に更に色々深い記事が出てくるのだけど
黒サビ・黒染めで検索してる程度だったので
◎赤錆は水と酸素で発生する。水分のない高温下で酸化還元すると黒い被膜ができる。
◎酸化皮膜・炭化皮膜とも表面には細かい凸凹が有ってそこに油が入り込んで赤錆を防止する。
◎炭化被膜も強い高温では消し炭になって被膜としては機能しなくなる。
オーブンの蓋や底は直火が当たるので炭化被膜はほぼ無く酸化皮膜:黒サビだけが残ってるので放置すると錆びてくる。
こんな理解度だった。
なのでほぼ生鉄の部分に油で炭化皮膜を作っても、それが取れたらもろ生鉄なので
すぐ錆びるだろうなと思ったわけ。
で、保険として熱に強い酸化被膜が有ればワンクッションあるかなと。
早速地金が出たダッチオーブンに2cmほどお湯を張り、家にあった賞味期限切れのティーパックを4つほどと酢を少々入れてコトコト煮込んだらちょっと黒っぽくなった。
まあ良いやと水を捨て軽く洗って油を敷いてシーズニングをした。
ついでにサビの浮いてきてる蓋も削り倒した。
蓋の裏はフライパン代わりに使ったりするので鉄鍋の様にツルツルにしたかった。
粒子を削るためステン削りの刃をつけて磨いてやった。
でも鋳鉄は簡単に鏡面にはならないな。
アルコールとパーツクリーナーで脱脂した。
タンニンが多いほうが良いということで、調べると
タンニン含有量はコーヒーがダントツ1位
次に玉露と紅茶と続く。
そう言えば家のコーヒーマシンで出るカスがそろそろ溜まってる。
カスとは言えタンニン拔け切ってないだろうし、使わないドリップ用のコーヒー粉もある。
ということで、コーヒー粉400g位とエスプレッソマシンの剰りカスを鍋に入れて酢を足して魔女のようにコトコトと煮出す。
蓋を入れておける容器は無いので袋に入れる事にして
熱いうちに漬け込んでやる。
そしてこれは庭に置いておく。台所にあると邪魔だもんな。
で3日ほど様子見たけど、黒ずんだかなって程度。思ってたのと違う。
鍋底もこんな感じだったけどもっと黒くなってほしい。コーヒーだと駄目なのか
なんかギラギラ油膜あったけど、もしかして油膜邪魔した?
脱脂したけど豆の油が再付着したかも。
とりあえず次の手を考えようと放置したら赤錆っぽくなって来た。
鋳物の黒サビは茶色っぽくなるとは聞いたけどこれは錆だよな
まあまた削ればいいさ
とダメ人間が使うセリフが口から出る。
仕方ないので再チャレンジ。会社の物置から使えそうな研磨刃をチョイス。
ステン削りの刃をつけて、特に蓋の裏はフライパンがわりに使うので更にツルツルに。
けっこう磨けた。
タンニンの在庫がなくなったので100均で紅茶を買って来た。標準は1パック150ccで12個入り。
一袋で1800cc作れる。
2倍から3倍にしたいのでこれを基準にする。
凄いレモンティーの匂い。でも飲む勇気がない。
24袋とクエン酸ザバザバ入れた。
みんな酢と紅茶で2:8とは書いてたけど
クエン酸だとどうなのか書いてなかったから
サンポールでも黒サビが出来たのだから多分大丈夫だろうと多めに入れた。
毎日見ても何も変わってない。
1週間ほど経っだけどまだねずみ色の鋳鉄のまま。
なんとなく、クエン酸の量が邪魔をしているような気がする。
サビを落とすのに使う酸をなぜ入れるの?
サンポールで実際に黒サビがなぜ出来るの?
化工科の人間に聞きたいわ。
100均で小さいスキレットでも買ってサンプルとして実験が必要だな。
ということで続く
近キャンその3~晩飯後
一休みしたらトイレに行くついでに夕方の感じを見てこよう。
地面に刺した灯りが綺麗。群青の空とオレンジの灯りは、
子供の頃の海沿いの田舎のばーちゃんちで、
群青の空と半分を覆う真っ黒い山とその中にあるトンネルのオレンジの道路灯のコントラストに圧倒された子供心を呼び起こすわ。
うちのテントもいい感じじゃん!
焼けるまでに夜の焼き肉スタート。昼食べなかった高級半額肉や高級半額ステーキを
ビールとグリューワインで流し込む。
ダッチオーブンの鶏が焼き上がったら美味しい柔らかい太ももをいただく。
私服。違う至福。
晩御飯のあと、夜景を見る。
10時頃にみんな就寝。
俺時間到来。
チェダーチーズかじりながらワイン飲んでのんびり。
飽きたらバーボンとミックスナッツかじる。
静かなのにまだ話し込んでるのは居るけどまあこの時間なら良いか、ってウトウトしかけてるうちに
あっという間に0時。
でもすぐ近くのテントではずーっと話し込んでる。時折笑い声。
多分テントの中にいると外に音が漏れてるっていう感覚が少なくなる。
大部屋で近くで寝てる人がいれば(視界に入れば)気にするだろうけど
テントの中にいると、自分たちの周りには「壁」が有るので心理的に個室感覚になるんだろう。
特に酒が入ると話に集中しがち。
理解はするけど俺は神経質なので気になったら気になりっぱなし。
一度テントから出て様子を見に行くけど大人はテントの中で話し込み
子供達はタープの下でゲーム。時折チキショウとかワーとか騒ぐのはコイツラか。
時折遠くの方からギャハハハって女の笑い声。集中するとゲラゲラと結構盛り上がってみんなでかい声だ。アレはちょっと行きすぎだ。
小虫の羽音でもヘリコプターに乗ってる時くらいに聞こえるような耳が敏感になる呪いにかかってしまえばいい。
我慢しないやつにこっちが我慢するのもおかしな話なので
とりあえず近くのテントに声掛けしに行く。
テントを叩いてボリューム落としてもらえるかいとお願いする。
すいませんって声が聞こえてそれからはものすごく静かになった。
もう一つのうるさいのは知らん。
寝るけどやっぱり寒いな。
時折寝てても寒くて目が覚める。その間も遠くからはバカ女の笑い声。近隣のテント可愛そうだな。キャンプで宴会するなよ。
なんで何も言わないのかね。
とりあえず震えて眠る。