近キャンその3~晩飯後
一休みしたらトイレに行くついでに夕方の感じを見てこよう。
地面に刺した灯りが綺麗。群青の空とオレンジの灯りは、
子供の頃の海沿いの田舎のばーちゃんちで、
群青の空と半分を覆う真っ黒い山とその中にあるトンネルのオレンジの道路灯のコントラストに圧倒された子供心を呼び起こすわ。
うちのテントもいい感じじゃん!
焼けるまでに夜の焼き肉スタート。昼食べなかった高級半額肉や高級半額ステーキを
ビールとグリューワインで流し込む。
ダッチオーブンの鶏が焼き上がったら美味しい柔らかい太ももをいただく。
私服。違う至福。
晩御飯のあと、夜景を見る。
10時頃にみんな就寝。
俺時間到来。
チェダーチーズかじりながらワイン飲んでのんびり。
飽きたらバーボンとミックスナッツかじる。
静かなのにまだ話し込んでるのは居るけどまあこの時間なら良いか、ってウトウトしかけてるうちに
あっという間に0時。
でもすぐ近くのテントではずーっと話し込んでる。時折笑い声。
多分テントの中にいると外に音が漏れてるっていう感覚が少なくなる。
大部屋で近くで寝てる人がいれば(視界に入れば)気にするだろうけど
テントの中にいると、自分たちの周りには「壁」が有るので心理的に個室感覚になるんだろう。
特に酒が入ると話に集中しがち。
理解はするけど俺は神経質なので気になったら気になりっぱなし。
一度テントから出て様子を見に行くけど大人はテントの中で話し込み
子供達はタープの下でゲーム。時折チキショウとかワーとか騒ぐのはコイツラか。
時折遠くの方からギャハハハって女の笑い声。集中するとゲラゲラと結構盛り上がってみんなでかい声だ。アレはちょっと行きすぎだ。
小虫の羽音でもヘリコプターに乗ってる時くらいに聞こえるような耳が敏感になる呪いにかかってしまえばいい。
我慢しないやつにこっちが我慢するのもおかしな話なので
とりあえず近くのテントに声掛けしに行く。
テントを叩いてボリューム落としてもらえるかいとお願いする。
すいませんって声が聞こえてそれからはものすごく静かになった。
もう一つのうるさいのは知らん。
寝るけどやっぱり寒いな。
時折寝てても寒くて目が覚める。その間も遠くからはバカ女の笑い声。近隣のテント可愛そうだな。キャンプで宴会するなよ。
なんで何も言わないのかね。
とりあえず震えて眠る。