ダッチオーブンリストア③・小スキで実験
皿柱・・・鬼滅の刃には出てこなかったな。
買ってきたスキレットをディスクグラインダーで早速研磨する。
専用道具が有ればもっと鏡面に出来るんだけど試験だからこれでいいかな。
皮膜についてネットで調べると
①塩素系漂白剤 強アルカリで水酸化鉄の被膜を作り不動態膜を作り酸化を防ぐ。
②酸素系漂白剤 弱アルカリで①と同じ結果になるだろう。
③還元型漂白剤 鉄のイオン化が起こりにくく錆びにくい。
って記述があった。
③は皮膜についての記述じゃないので①②だと皮膜が出来ると予想。
まずは少量の水と紅茶1パックを破いて少しの酢を混ぜて沸騰させた。
30分ほど放置して様子見。変わらないので水洗いをする。
黒くはないな。包丁も10分ほどで薄黒くなったからこれ以上変化はないだろう。
包丁のよりは濃いけどまあこれも酸化皮膜:黒錆って奴なんだろう。
ネットではサンポールで黒染め出来たという記事もあったので2倍希釈のサンポール(百均のナイス)で煮沸してみた。
最初、黒錆が少々落ちたけどその後段々と黒ずんで最終的に同じくらいになる。
これももっと掘り下げて調べてみなければ・・
で、あとは前述した①②の漂白剤なんだけど
とりあえず手元にあるのは②酸素系漂白剤なのでもう一回表面を削ってみる。
削るのを途中でやめてどの程度の差があるのか見てみた。
左は削った状態。右がタンニン。
この差がどうなのかは不明だけど(笑)
今度は酸素系漂白剤。大さじ1杯分くらいを入れて沸騰させてみる。
火を止めて観察してみる。
あれ?錆が浮いてる。
水洗いしてこんな感じ。指で擦って赤錆もとれた。
結局紅茶でも塩酸でも酸素系漂白剤でも大差ないことが判明。
塩素系漂白剤は酸素系よりアルカリ強いけど塩酸でもこれなので大差ないだろうな。
酸素系と言うことは鉄に酸素と水分を与えるから赤錆になるのか?
薬品による実験は取り敢えずここまで。
紅茶パックが余ってるのででかい鍋で煮てやる。
数時間放置でも変わらない。
色味は赤っぽさが消える。なんだろうこの反応・・・
色の感じが塩酸や酸素とは違う。
面倒臭いからこのまま焼く事にした。
洗ってキッチンペーパーで水気を取りつつ火にかける。
水分が残ってるとすぐに錆びる。
空焼きしたら青みがかった焼き色が付いた。
本来は6~800度で出来るんだろうけど低温でも出来るんだろうか。
でもこれなら普通に焼いたほうがいんじゃ無いかと。
おそらくタンニンのせいなのか茶色っぽくなる。
赤錆なのかタンニンで染まったのか不明なのが困る。
全体に出るって事は赤錆出始めなんだろうか?
そのまま油を引いて火にかける。
油が多いと焦げてしまうので注意。
焦げても木のヘラなどでこそげ落としてまた油塗ってやれば問題なし。
火にかけたまま煙が出なくなったら油を塗って、を繰り返す。
そうして1時間ほどで黒々とした炭化皮膜が完成。
角度によってツヤツヤ。
元々の地肌と磨いた所の差。縁の外周が鋳鉄の地肌。
アップにすると削った跡がやっぱり荒い。
ほぼほぼ黒くなったので野菜屑を炒めて完了。
普通のスキレットと焼き比べでもしてみようか。
地肌で焼きや焦げ付きに変化あるのか?
あっても大差無いだろうけど。
ガンブルーとか、薬品をキチンと落とせば結局は同じ皮膜なんだろうけどあれだな、
これだけたくさん色々買って実験してるとガンブルー買えるマジ。