夏雪式のブログ

転生したら世界がカレーだったからアウトドアする。訳がわからないが取り敢えず鶏肉を焼く

火消し壺を作った。

市販の火消し壺にいまいち不満があって、

大体の商品って金属の筒に炭入れて密閉するだけじゃない?

熱いよね。置いておけないよね。床焦げるよね。

(うちの場合はウッドデッキで使うことも考慮する。)

と言う事で、せめて断熱された物が有ればなぁと思っていましたよ。

で、そういえば仕事でロックウール余ってたのを思い出して

じゃあ自作だ。三度の飯より好きな自作だ。

三度の飯より好きな物は半額シールとかキャンプ飯とかカレーとか

まあ数え上げたら枚挙にいとまが無い。

そんなおれの趣味嗜好は比較的どうでも良いので

材料買いに行く。

 

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2Lのペンキ缶とすぐ下のサイズの規格の缶を2種類買う。

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よく解らない絵だけど完成品と見比べると納得できる。はず。

ざっくり言うと二重構造で中と外は極力熱伝導を避ける。

内→外の固定は、接触面積を小さくする必要が有る。

細くて丈夫で加工も簡単と言うことで内→外容器はM6ボルトで固定。

隙間にロックウールを詰める。

と言うことで作業開始。

 

まずは大きい缶の内側の耳を落とさなければ小さい缶が入らない。

すぐ楽しようと電動工具を使いたがる俺はベビーサンダーで切れ目を入れて

ペンチで掴んでグリグリ上下に揺する。

するとキレイに俺切れる。

違う

折れ切れる。


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内容器が中に入るのを確認したら内容器に手を付ける。

行きつけの店。ジョイフルへ行く。
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内容器の底にスペーサーの脚をつける

穴開けてボルトナットで固定。
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蓋も大小の重ねて隙間開けて、熱伝導はこのボルトだけにする。

余裕有ればここにもグラスウール詰めよう。

把手にするためホームセンターで買ってきた4ミリの鋼材。

ネジを切ってナットの掛かりを深くする。

収納時になるべく飛び出て欲しくない。

右は標準。左はねじ切りでねじ溝を更に付けた物。
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一気に穴開けまで終わらせる。

内と外は側面3本・下も3脚のボルトナットで固定する。

穴開け終わって耐火塗料で塗装。耐熱600℃の奴。

薄茶。
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外容器の底にストーブ用の耐火布を敷いてやる。

内容器のボルト脚で押されて外容器側が引っ込んだらカッコ悪い。
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内容器を収めてボルトナットで固定。

内外の隙間にはナットを入れてボルトを通す。

これでズレない。

ロックウールをひたすら詰める。

棒で押し込む。
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外蓋の脚もこれくらいの細さでなら熱伝導も少ないだろうと感覚的にセット。f:id:knivesyuki:20201019115439j:image

 

蓋も二重構造で、空気の断熱がダメならロックウール詰める。
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ステンシルで、耐火塗料の黒を使って文字入れ。

英語?何となくそれっっぽけりゃ良いんだ。世間にあふれてる丁シャツや安い衣類みてみろよ。
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と、自分に言い聞かせて

完成

 

 では早速実証実験だ。

せっかく手をかけて作ったのに効果があったのか確かめなければいけない。

有るはずだ。明確な差が有るはずだ。いやむしろ有れ。

 

では性能試験のために

実際に燃えさかる炭を入れてやらなければいけない。

    

そのためには炭火をおこさなければいけない。

    ↓

炭火が熾きたら肉や魚を焼かなければいけない

と言う真実の3段ロジックが出来た所で色々焼きました。

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実証試験にビールは必要かという質問をするのならまた

真実の3段ロジックが必要になるけどロジックする程の事でも無い

 HIOKIの放射温度計を準備。

銃と言うよりはGANTZ Xガン持った時みたいな、イヤ持った事無いけど

そんな感じ。多分。

効果音は自分で「ギョーン」って言う。

 まず熾きになった七輪の炭。 544℃なりf:id:knivesyuki:20201019121704j:image

一応この時点での七輪の表面温度。92.1度

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何もしない状態での火消し壺の表面温度

31.3度

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 では実証実験開始。

炭を火消し壺に移す。移動時の空気の影響で少し温度が上がる。

570℃なりf:id:knivesyuki:20201019115353j:image

蓋をして1分後

32.6度

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7分後

蓋は72.9度

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本体70.4度
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この温度差は断熱材の有無の差だろうと思う。

15分後

蓋は50.4度

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側面は46.6度
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全然手で持てる温度。

でも段使いではもっと炭が多いので

もう一回実証試験(ヤキニク)したい。

 

ってな事で日を改めて再度

実験のために

焼き肉をする。

北海道は常にジンギスカンと思ってる人にはすまない。

嫁がラム肉嫌いになったので余り焼かない。

まあ焼きすぎて嫌いになった系なんだけどね。

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熾きになった炭を2/3程詰め込む。

炭の温度自体は以前と変わらないのだけど熱容量が違う。

表面温度は早速155度。これは熱い。

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蓋は前回とは逆に側面より低い104度
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ロックウールで断熱とはいえ、たかだか1cmほどの厚さなので

それなりに輻射熱が来るんだね。

熱は上に上がるけど距離で言えば側面より蓋の方が熱源から離れているし

蓋は二重にしててその間は「空気」って言う断熱材が有るので

側面より温度が低いって事だ

 

密閉5分後

側面130度

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蓋は107度

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密閉8分後

側面106度

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蓋は102度

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この後はiphone部屋に置いてきちゃって写真を撮ってないのだけど

15分後には側面温度が約60度

このくらいの温度なら麻袋に入れて収納できる。

 

 

 

さてここで一番肝心な問題が残ってる。

市販品との比較だ。そう比較だよ。

比較しないと

タダの自己満足

タダのプラシーボ

タダの良い物だという思い込み

当社比にすらならない。

ですが

自作したのに市販品を買う必要も無い。

友人が持っているので来年コロナ騒動が収束した頃に
比較実験のために焼き肉をする

必ず。