自作ランタン完成したその2(金属加工編・棒ベンダー)
次は柱にする4mm真鍮棒加工。
こいつは曲げてM4のネジを切ってナットで固定する。
まず綺麗に曲げるのにベンダーを作る。
Lアングルと平板、M6の金属ダボと軸はM4のボルトナットとスペーサー。
真鍮棒を通して固定。支点のボルトの部分で曲げる。
平板+平板で棒固定は両方ボルトでも良かったけど平板とアングル値段変わらなかったのでボルト付ける手間省くのに曲げる側はアングルにした。
何が出来るか判らないとイミフなので完成形。
アングルと平板は4mmのボルトナットとスペーサーで綴じる。
ここを支点として両側を固定するので曲げると曲がる
真鍮棒より少し遊びがある程度にスペーサーを配置。
ボルトむき出しでも良いのだけどネジ部分で傷がつきそうなのでスペーサーで保護。
アングルは上、平板が下になるので
アングルはM4ボルトの貫通孔。平板はM4のネジを切る。
貫通孔は4.2mm。平板のネジは3.2mmの下穴。
鉄の切り先はダイソーで揃うもので十分。
そしてねじ切りに必要なのがこのセット。
ネジのオスメスを「修正できる」キット。
左の丸いのは「ダイス」と言い、棒をネジに変えます。黒いハンドルに嵌めて棒に押し付けて回すと金属を削りながら棒がネジになるグッズ。
左の棒達はタップと言い、右のハンドルに填めて穴に捩じ込んでいくと
ネジのはまる溝が切れます。
で、金属を削るのでかなりの力が必要になりますが、この商品のレベルは「ダメになったネジを直す」レベルです。
まあ4ミリ位なら何とかなるかなと。
アングルと平板を準備してずれないようにセンターポンチを使います。
無ければ釘でも十分。まあ釘は数回で先がつぶれるけどDIYならそれでもいいかも。
アングル側の穴はM4のボルト以上の穴が開いてれば良いので4.2mmで穴を開けます。
平板側は、穴がズレないように1回目は2.0mmのドリルで下穴あけて、次に3.2mmで本穴開けます。ぶっちゃけズレてもここは問題ない。
平板がズレないように板にネジ止めしておきます。
タップ規定の下穴があいたらM4のタップを立てて押し込みながら回しては少し戻しを繰り返すときれいにネジが切れます。
アングルと平板を仮に組み立てて、真鍮棒を仮置きして棒押さえボルトの墨出しをします。
棒押さえはM6の金属ダボ。これスペーサー使う必要が無いので便利。
墨が出たらまた穴を開けます。
ここにはM6の金属ダボが入るので下穴は5mmのドリルで。
そしてM6サイズからは電動ドリルで使うタップ手元にあるので楽になります。
これは普通のタップのように回してて戻してが不要で一気にネジが切れます。
ネジが切れたら金属ダボをねじ込みます。
上段のアングルと段差が出来るので棒おきの部分にかかるよう厚めのワッシャーを挟めてダボります。
一番左のダボはワッシャー入れるとアングルと干渉するのでワッシャー無し。
目視で墨出ししたから少し遊びを作ろうと思ったら下のダボに思ったより隙間が出来た。
棒はワッシャーに乗ってるので良いや。
裏面はこんな感じ。軸になるM4は裏からナットを挟めるとダブルナットになってがっちりと固定されます。
この部分でボルトが回らなくなるように固定されるのでアングルはスペーサーで押さえられているだけの状態でフリー。
そしていよいよ真鍮棒をはめて曲げる。
その時、何ミリがRになるのかを確認するのに
基準済みを真鍮棒に付けておく。で、長さに余裕を見てセット。
やや力を入れて曲げる。
曲げる前の水平状態で、左のM4のセンターで縦に引いた墨が曲げるとほぼそのまま。
このRの分ほぼ90度の長さが短くなると言うこと。
対角線の長さを実測して、さっき調べた基準墨分をずらして曲げる。
それを2本。
今回は一本辺り550mm必要だったので1Mの真鍮棒が2本必要になった。
持っていたねじ切りセットでは手動でダイスを回すのはかなりキツい。
なので電動ドリルにつけるアダプターを買った。これで勝てる。
グラインダーで棒の先にテーパーを付ける。
でもなかなか最初の刃が立たない。
めんどくさいから三角になる感じで薄く削り取ってイメージはえんぴつ削りの感じ。
ようやく刃が立ってドリル低速でグリグリ切り進んでゆく。
会社のテーブルバイスがホビー、DIY用なので丸棒は滑って共回りをしてしまうので
油を差して片手で押さえてドリルを回す力業。
それでもなんとか4か所にネジを切れました。
下の写真の説明書左上のような面取りでは全然刃が立たないよ。
ランタン上部の棒がクロスするところは平くして接触面を大きくしようと
バーナーで炙って赤くして叩いて潰しました。
平たくして穴でも開けれれば・・と思ったけど面倒臭くなったので適当なところでやめ。
サンポールに漬けて酸化皮膜を取って、テーブルバイスに挟んだ擦り傷などは2000番の耐水ペーパーできれいにします。
使っていくうちに酸化して良い色に変わるのでそれ待ち。
最後仕上げ塗装と仮組み~完成(するのか)